大阪市にある私立の男子校清風(せいふう)高校が校則で定めた髪型、「清風(せいふう)カット」が話題になっています。
そもそも「清風カット」とは、生徒手帳に写真付きでと細かく定義されていた髪型です。
「必ず裾と耳もと全体を刈り上げしなければならない」
これに対し、一部の生徒たちが「髪形のルールがあり得ない」と声を上げたのです。
さらに一部の生徒たちが「清風カット」の撤廃を求めて署名活動を開始。
2022年4月、大阪弁護士会に嘆願書や署名を添えて、匿名で人権救済を申し立てたことが明らかになりました。
それに対して学校法人清風学園は、このような見解を出しています。
「頭髪規定も含めて理解し、入学しているはずです。あくまで生活指導の一環。」
- 「清風カット」を知ったうえで入学したのだから仕方ない。
- 私立高校なら選択肢はたくさんある。
- 「清風カット」は人権侵害だ。
世間ではさまざな意見が飛び交っています。
結論としては、清風高校がそこまで「清風カット」にこだわると、長い目で見るとデメリットが多い気がします。
それでは元中学校教員が、巷で論争になっている「清風カット」について
清風高校の偏差値と校風・進学実績
偏差値
61~71
校風と進学実績
大阪市内にある男子の私立高校です。
真言宗系の宗教教育を行っています。
「清風カット」に代表される厳しい校則も宗教的な要素があるのでしょうか。
携帯電話の持ち込み禁止など、他の高校と比べて厳しい印象です。
ただ進学実績は豊かで、上位の国立大学への進学者を出しています。
主な卒業生
池谷幸雄(タレント、元体操選手)、今田耕司(お笑い芸人)、本並健治(元プロサッカー選手)
「清風カット」はブラック校則!?
色んな先生が交互に一人ずつ見てきて、アウトだったらアウトって言われて、切ってこいと言われるそうです。
まあ教員は校則に基づいて生活指導をしているので、ルール(校則)が基準になります。
確かに清風高校は、私立高校であり、公立中学校と比べて進路の選択肢は豊富で別の進学先を選ぶことも可能です。
「清風カット」をわかったうえで入学したにも関わらず、「人権侵害だ」というのはおかしい気がします。
清風カットを変えないことのデメリット
なぜ清風高校は、そこまで「清風カット」にこだわるのでしょうか?
えり足を長く伸ばすのは野暮ったく見えます。
ただえり足を刈り上げなくても、そろえるだけではダメなの!?
えり足を「刈り上げる」のと「そろれる」との違いがわかりません。
宗教的なことがあるのでしょうか!?
そもそも「清風カット」という校則があるなら違う高校を選ぼう!
となれば、受験生が減ります。
偏差値も高く、進学実績もある有名な私立高校です。
「清風カット」を敬遠されることで受験生や将来有望な人材が減ることは、清風高校にとって長い目で見ればデメリットになります。
まとめ
「清風カット」に限らず、携帯電話の持ち込み禁止など、他の高校と比べて厳しい校則があるようです。
その原因が宗教的な要素なのかはわかりませんでした。
「私立高校なんだから他にも進学先はある」
と言われれば、
「清風カットは嫌だから、違う高校に行こう」
となりますよね。
ただ「清風カット」の校則をわかったうえで入学した生徒が、今さら「人権侵害だ」というのは違うと思いました。
でもなぜ清風高校がそこまで頑なに「清風カット」にこだわるのか疑問が残ります。
公立中学校でも、近隣の学校が選択できる「学校選択制」が導入されました。
さらに、さまざまなブラック校則が見直される風潮のなか、頑なにこだわる姿勢はデメリットが多い気がします。
せっかく進学実績があり、多くの有名人を輩出する名門校だからこそ、変えられる部分は変えるフレキシブルな対応が必要なのではないでしょうか。
コメント
コメント一覧 (2件)
選んだんだから従え←清風高校についてはその理論は通用します。でも親の意向が大きい中学受験で入ってきた生徒はどうでしょう。小学校を卒業したばかりの子供に判断を委ねるのは無理があります。仮に厳しいと理解しても、どのような髪型が規定されているのか理解していない可能性もあります。そこも議論する余地はありますね。
そうなんです。
清風高校は中高一貫校で、中学からの内部進学者もいるんですよね。
おっしゃる通り小学生に判断させるのは酷な話です。
さらに校則を子どもに確認せずに進学した場合、問題の矛先が学校ではなく、
親になる可能性もあるので、まだまだ議論の余地はありますね。