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待ちに待った陽気な季節がやってきましたね。
しかし寒暖差が大きく、体調だけでなく、メンタルの調子を崩しやすい時期です。
また春は進学や異動などで環境の変化が大きくなりがちです。
気温によらず肌寒い日が続き、子どもだけでなく大人もメンタルの負担が大きくなる時期でもあります。
ささいな悩み事を大きく抱え込んでしまうこともあります。
幼稚園が終われば、小学校が始まり、毎年クラス替えが行われ、担任の先生も変わります。
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今度の担任の先生はイマイチ信頼できないな。
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子どもが最近、学校に行きたくないと言っている。
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部活動でキャプテンを任されたが、大丈夫だろうか。
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いつまで経っても子育ての不安はつきませんよね。
「スクールカウンセラー」や「学校 カウンセリング」と検索してみました。
すると、セットで検索されているキーワードが「意味ない」や「知恵袋」でした。
早速、Yahoo!知恵袋を開き、スクールカウンセラーの相談を見てみると、以下のような内容でした。
「スクールカウンセラーって何の意味があるの?」
「メンクリ(メンタルクリニック)や精神科を勧められるだけ」
「自傷行為も打ち明けた方がいいの?」
カウンセリング自体を受けたことのない方が大半だと思います。
スクールカウンセラーに相談して本当に解決するのだろうかと心配になりますよね。
私は公立中学校で約9年間勤務し、うつ病になり、自身がカウンセリングを受けた経験があります。
そんな私がスクールカウンセラーとはどんなものか、予約の取り方、相談の進め方、守秘義務などについてお話したいと思います。
さらにYahoo!知恵袋にあった以下の質問にも、経験を踏まえてお答えします。
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「スクールカウンセラーって何の意味があるの?」
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「メンクリ(メンタルクリニック)や精神科を勧められるだけ」
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「自傷行為も打ち明けた方がいいの?」
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ではいきましょう!
スクールカウンセラーとは
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少し古いデータですが、2006年度、全国の都道府県の約90%の中学校に、スクールカウンセラーが配置されています。
その8割が臨床心理士の資格を持っています。
私が在籍した中学校でも、ほぼスクールカウンセラーはいました。
ただスクールカウンセラーは、非常勤職員という雇用形態で、週1~2度程度出勤され、常駐している訳ではありません。
スクールカウンセラーの役割は、主に以下の7点です。
- 児童生徒に対する相談・助言
- 保護者や教職員に対する相談(カウンセリング、コンサルテーション)
- 校内会議等への参加
- 教職員や児童生徒への研修や講話
- 相談者への心理的な見立てや対応
- ストレスチェックやストレスマネジメント等の予防的対応
- 事件・事故等の緊急対応における被害児童生徒の心のケア
「教職員に対する相談」も含まれているので、同僚に相談できない内容をスクールカウンセラーに相談している教職員も実際いました。
予約の取り方
予約の取り方は、2通りあります。
- 子どもが担任の先生か話しやすい先生に伝える。
- 保護者が学校に電話をして、予約を取る。
スクールカウンセラーは、常駐ではなく、週に1~2度程度の出勤なので、利用されている学校では予約が取りづらいこともあります。
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一度、学校にご相談ください。
カウンセリングを受けるのは、子どもだけ、保護者だけ、両方のすべて可能です。
相談事例と守秘義務
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相談の進め方は、このようにした方がいいという正解はありません。
思っていることを、そのままぶつけてもらって大丈夫です。
カウンセリングでは、学校の先生と違って、否定や考えを強要されることなく、話を聞いてもらえます。
カウンセリングのメリットは、「無意識の気づき」だと私は思います。
とにかく話しているうちに、悩みを言葉にすることで自らの考えが整理されます。
またカウンセラーからの問いかけに答えることで、問題を新たな角度から見つめ直すことができるのです。
だから話すだけでも、とても効果があるのです。
守秘義務についてですが、クラス経営に生かすためにカウンセラーは担任と情報を共有します。
もし、担任に言ってほしくない内容があれば、その旨を伝えれば担任に伝わることはありません。
Yahoo!知恵袋への私なりの見解
カウンセラーは薬を処方することができません。
なので内容によっては、メンタルクリニックや精神科の受診を勧められることがあります。
より専門的な先生に診てもらい、投薬などで症状が良くなる場合もあります。
よってカウンセラーから、メンタルクリニックや精神科の受診を勧められることはあります。
自傷行為などの問題行動がある場合は、正確に伝えた方が、より適切なアドバイスをもらえます。
スクールカウンセラーの約8割の方が臨床心理士の資格を持っています。
また自傷行動など問題行動についても専門的な知識を持っています。
問題行動のほとんどは、子どもからのSOSなので、サインを見逃さないことが大切になります。
声かけなどの対処方法や、子ども自身がSOSに気づいてもらえるだけで気持ちはずいぶん楽になります。
なので自傷行為など問題行動がある場合は、きちんとカウンセラーに伝えてください。
![](https://tadblog.net/wp-content/uploads/2023/06/自宅学習を-1-500x263.png)
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まとめ
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結論からいうと、スクールカウンセラーは意味がないことはありません。
むしろ積極的に活用して欲しいです。
学校の先生と違って、心の問題のプロフェッショナルです。
否定されたりせず、きちんと受け止めてくれます。
カウンセリング受けた経験のある私からすれば、カウンセリングは無意識に気づかせてくれます。
自分はこんな風な考え方をしていたんだ。
こんな考え方もできるんだな。
子どもの暴言や非行は、「助けて」というメッセージだったんです。
子どもも保護者も気持ちを話すだけで、ずいぶん楽になります。
ただ、より専門的な治療が必要な場合は、メンタルクリニックや精神科の受診を勧められることがあります。
守秘義務はありますし、担任に知られたくない場合、「担任には言ってほしくない」と言えば伝わることはありません。
安心して相談してください。
私事になりますが、教職員として、辛くなることが多々ありました。
現在にして思えば、在籍していたスクールカウンセラーに相談していれば、もっと心の傷が軽くて済んだのかもしれません。
大人だけでなく、子どもの精神疾患が増え続けるなかで、心のケアは非常に大切になってきました。
暴言や非行、自傷行為など、一見、反社会・非社会的な態度に見える行為も、実は「助けて」「もっと僕を見て」というSOSが隠されていることが多くあります。
最初は、ささいなことで構いません。
問題が大きくなる前に、一度スクールカウンセラーの予約を取ってみてはいかがでしょうか。
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コメント
コメント一覧 (2件)
スクールカウンセラーの問題点は、多分学校内の子どもに対する対応が、一般的な環境の大人に対するそれとは違うのではないかということが考えられると思う。
学校内の同級生同士の力関係や教師との関係、学力のあるなしなど、特殊な要因が色々あるのではないかと。
更に家庭での不適切な養育なども影響を与えている場合があるかと。
もう一つは、スクールカウンセラーが子どもの話を聞き取れていないのではないかということ。
私の知っているケースだけでも不登校に悩んでいた親御さんがスクールカウンセラーに相談したら、子どもの話も聞かずに、当時はやっていた養老孟司氏の「バカの壁」を読むように言われて意味が分からなかったと話していた。
別のケースでは、親の不適切な養育に悩んでいた子どもが地域の大人に話をしていたのに、親の方からその大人が反抗的になる要因として学校に訴え出て、対応会議が開かれたのに、同席していたスクールカウンセラーは子ども本人の話を聞くことなく親には問題なしと決定づけられてしまった。
まずは子ども本人の話を子どもに寄り添い、真摯に聞くことからできていなければ、スクールカウンセラーなどなんの意味もないと思うのだ。
学校内の子どもと一般的な大人の相談内容は違います。
スクールカウンセラーは、学校内の事情だけでなく、背後にある家庭の事情もヒアリング
したうえでカウンセリングされています。
こまさんがおっしゃるように、スクールカウンセラーが子どもの話をしっかり聞かずに
話が進んだ事例があるとすれば残念です。
まずは親が子どもに寄り添い、学校でも真摯に話を聞くことができれば、スクールカウンセラーは
不要です。
しかし現状、スクールカウンセラーは教職員自身の相談相手でもあり、子どもにとって第三者的な
心の拠り所になっていることは確かです。