部活に塾に忙しいなか、あれだけ勉強したけど評定は「4」でしたか。
頑張っただけに悔しいですよね。
評定が「3」だった方は、まず「4」を目標にしましょう。
この記事では、評定「5」を取るためには具体的に何をどう頑張ればいいのかを、元公立中学校教員のタッドが解説します。
- 評定(成績)をつける基準がわかる
- 具体的に何をどう頑張ればいいのかがわかる
- 来年度の1学期に評定「5」が取れる
私は公立中学校で約9年間勤務し、「社会を武器に」という信念で多くの生徒に社会に興味を持ってもらい、成績を上げてきました。
まずは評定「5」の基準を知り、何をどのように頑張ればいいのかを3観点別に解説します。
では授業スタート!
成績(評定)5の基準
がむしゃらに勉強を頑張れば「5」がとれると思ってない?
画面の前で縦に首を振っている君は間違ってはない。
なんだかいつもと口調が違う!?
クラスで授業を受けている雰囲気でメッセージを伝えたいので、授業モードの時は口調を変えることにしたよ。
「A」「A」「A」をとれば、「5」になるんでしょ。
よく知ってるね!
3観点といって、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の観点から、それぞれを「A」~「C」で判断しているんだ。
その基準ってあるの!?
あ、俺のブログを読んでないな?
この記事にも書いたけど、年度初めに学校から配布される「指導と評価の年間計画」に詳しく書かれているから、この記事も後で見といてくれよな。
次からは記事が出れば必ず読み込むこと!
学校の裏事情から実際に使用した過去問解説など、読んでおいて損はない。
むしろライバルを差し置いて成績がアップするぞ!
ちょっと話がそれたので、成績の話に戻すぞ。
以前は相対評価といって、学年で「1」~「5」をつける割合が決まっていたんだ。
例えば「5」は上位10~15%みたいに。
だからいくら頑張っても、上には上がいると絶対に「5」はつかなかったんだ。
でも現在の絶対評価に変わってからは、決められた基準をクリアすれば「5」がつくシステムなんだ。
だからいかに基準をクリアするかが重要なんだ。
ではルールが分かったところで、基準をクリアするためにはどうすればいいかを解説するぞ。
ここだけの話
現在は3観点だが、少し前は4観点だった。
4観点で、「知識・理解」が「B」、「技能」が「B」、「思考・判断・表現」が「B」、「関心・意欲・態度」が「A」の生徒に「5」をつけたことがある。
つまり、「B B B A」でも「5」がとれるんだ。
3観点でいうならば、「B B A」で「5」ということになる。
希望を持てただろ。
まれに見るよくできた学年で、チャレンジテストの結果、評定平均が4.1に決まった。
大阪府では、学校ごとによる差をなくすためチャレンジテストを用いて評定平均を出すことになっている。
あまり賢くない学校の簡単なテストの「5」とよくできる学校の難しいテストでの「5」って同じじゃないよね。
だからチャレンジテストという共通の問題を解かせて、学校ごとに評定平均を決めたんだ。
評定平均4.1ってことは、学年の評定の平均が「4」ってこと。
だから結果的に好成績が続出したって訳。
でも共通していたのは、当時の「関心・意欲・態度」が「A」でないと「5」はつかないってこと。
現在でいう「主体的に学習に取り組む態度」ね。
「知識・理解」ではなく、「関心・意欲・態度」というところが面白いね。
なぜだろうと考えると、その学校では「知識・理解」ではなく、「関心・意欲・態度」が差がつきやすかったと分析している。
相対評価と違って、学年のみんなが頑張れば頑張るほど、自分の成績も自動的に上がるってこと。
友人はライバルだけど、教え合いや問題の出し合いなど協力して、うまく自分の能力を高めていきたいな!
では、具体的に3観点をどのように頑張ればいいのかをみていくぞ。
成績(評定)5をとるための3観点別の具体的な方法
70~80%以上で「A」
30~69%は「B」
29%以下は「C」
※あくまで目安、学校や先生によって異なる!
俺が4観点で成績をつけていた時の目安。
現在は3観点なので、3観点にアレンジした。
繰り返すが、学校や先生によって成績のつけ方は異なるので、年度初めに学校から配布される「指導と評価の年間計画」を確認してくれ!
大体、どの観点でも70~80%以上とれれば、「A」がつく。
「A A A」が理想だが、「B A A」でも「A B A」でも「5」がつく可能性はある。
「知識・技能」と「主体的に学習に取り組む態度」の2つが「A」であることが望ましい。
後で詳しく説明するけど、「知識・技能」はほぼテストの点数なので、コツコツとアウトプットすることが求められる。
「知識・技能」に比べて、「主体的に学習に取り組む態度」は、すぐにでも結果が出やすい。
では「知識・技能」、「思考・判断・表現」、「主体的に学習に取り組む態度」それぞれについて「A」を目指す対策を説明しよう。
知識・技能
基本的にはテストの点数がすべてだ!
大阪府では統一テストなるものがあり、○○点以上は「5」が望ましいと基準が示される。
提出物がほとんど出ていない生徒でも、統一テストで一定の点数さえ取れれば「5」をつけないといけないのだ。
実際、これで「4」の生徒を「5」にした経験がある。
「3」から「4」もある。
しかし、逆はないので統一テストが悪くても、学校の成績が高い場合はそちらが優先されるので安心してくれ。
「知識・技能」の対策
ここまで読んだ君は、当然、俺の予想問題を解いたんだろうな。
えっ、解いてない!?
そりゃ「5」はとれないよ。
有料問題もあるけど、現在も無料で公開している予想問題もあるぞ!
有料問題も期間限定で無料公開していたので、ぜひTwitterをフォローして無料期間に解いてくれ。
実際に公立中学校で使用した問題を先取りして解くんだから、問題を先に見るのと同じ効果があるぞ。
インプット < アウトプット
とにかく授業を受けて理解したことを問題で試してみる。
意外とできないだ、これが。
「わかる」と「できる」の違いなんだ。
「できる」というのは、実際に問題を解いて正解できること!
社会科では、同じ答えでも問われ方が違うとわからなかったりもするんだ。
だから、「知識・技能」を高めるには、とにかく多くの問題を解くこと!
問題集
予想問題
オンライン学習ツール
思考・判断・表現
あくまで俺が当時、「思考・判断・表現」を判断する材料にしたもので、学校や先生によって異なる。
「指導と評価の年間計画」を確認しよう!
資料から読み取る問題や説明記述式の問題だ。
最近、公立高校の入試で「思考・判断・表現」を問う問題が増えているのは知ってるかい!?
意外とここで差がつくのではないかと考えるので、しっかりと対策をしよう!
「思考・判断・表現」の対策
ここでも多くの問題に触れることに越したことはない。
最終目標は、君が現在中学1年でも2年でも志望校の問題さえ解ければ何の問題もない。
社会科は英語のような積み重ねの教科ではないので、これができてしまうんだな。
大阪府の公立高校の入試問題を解説した記事を置いておくので、一度解いてみて!
そこでできなかった問題をどうすれば解けるかを逆算して考えるんだ。
説明記述問題の必殺技を一つ伝授しよう!
一問一答式の問題集があるよね。
地理でも歴史でもいいよ。
答えを見て、その単語を自分の言葉で説明してみて!
例)
やませ
夏に東北地方の太平洋側に吹く北東の風。冷害の原因になる。
源頼朝
源義経の兄。北条政子の夫。1185年、国ごとに守護、荘園ごとに地頭を置き、征夷大将軍となって鎌倉幕府を開いた。
新しい問題集を買わなくても、一問一答式の逆をすることで説明記述式の問題に強くなるぞ。
「思考・判断・表現」こそ、さまざまな問題でアウトプットが必要だ。
問題集、予想問題、「スタディサプリ」のようなオンライン学習ツールもありだ。
1万問以上の演習問題が解き放題で、神授業も受け放題、定期テスト対策までしてくれるなら試してみる価値はありそうだ。
>>>「思考・判断・表現」の問題も豊富なスタサプはこちら主体的に学習に取り組む態度
難しいように聞こえるが、実際は「提出物」がメインになるだろう。
挙手した回数かもしれないし、忘れ物かもしれない。
ぜひ担当の先生に「主体的に学習に取り組む態度」の判断材料を聞いてみよう!
俺自身も気になるので、聞いた人はコメントかメールで教えてくれ。
「主体的に学習に取り組む態度」の対策
意外と盲点なのが、「主体的に学習に取り組む態度」。
「B B A」でも「5」がついたという話を覚えてる?
「主体的に学習に取り組む態度」が「A」だってこと!
結論からいえば、「主体的に学習に取り組む態度」は提出物、特にノートに力を入れろ!
見やすいノートができれば、復習しやすくテストの点数につながりやすい。
ノートで先生に情熱が伝われば、「主体的に学習に取り組む態度」の点数もアップする。
一石二鳥で、おすすめなのがノートなのだ。
見やすいノートって、どんなノート?
いい質問だ!
俺はノートを重要視した!
ノートの左半分は、板書を書き写す。
右半分に学習した内容のまとめや気になって調べたこと、感想などを書かせた。
これを主に「主体的に学習に取り組む態度」の点数にしたし、「思考・判断・表現」の点数にもした。
参考になる生徒のノートを「模範ノート」してコピーして配布。
それで学年全員のノートの取り方はどんどん良くなっていったんだ。
模範ノートが配れないので、代わりにとても参考になる本を紹介するよ。
特別にノート点をアップさせる超簡単なコツを伝授する!
ノートの空いた場所に授業の感想を書け!
これだけで先生は授業を熱心に聞いていると受け止めてくれる。
もちろん、「おもしろかった!」でもいいけど、「今回の授業で話してくれた年号の語呂合わせがとても参考になりました」などがいい。
まずは授業はしっかり聞いてね!
- ノートの字はキレイじゃないとダメ!?
-
「字」のキレイさって学力と比例しないよね。
「字」のキレイさじゃなくて、ノート全体が見やすいかどうかなんだ。
詰め詰めに書かず、余白をつかったり、3色ボールペンを使う。
地図や年表を書いたり、資料集をコピーしたものを貼り付ける。
社会に限らず、5教科のノートの取り方は、ぜひこの本を参考にして!
ポチップ - 先生と仲良くなった方がいいの?
-
仲の良し悪しと成績は関係ないけど、先生と関係が良い方がいい。
媚びるんじゃなくて、印象を良くする。
個別に教えてもらうと、授業では聞けなかった話が聞けたりするぞ。
直接話すのは恥ずかしいという人は、まずはノートに授業の感想を書くことから始めよう!
まとめ
3観点が「A A A」でなくても「5」はとれます!
「知識・技能」は少しずつ伸ばしていかないといけないけど、おすすめは「主体的に学習に取り組む態度」。
でも「主体的に学習に取り組む態度」って意外と何で判断されているのかわからないし、どのように頑張っていいのかもわからない。
まずは学校から配られる「指導と評価の年間計画」を確認してください。
詳しく知りたい場合は、それぞれの担当の先生に聞いてください。
基本的には提出物です。
特にノート!
見やすいノートは復習しやすく、テストの点数につながる。
見やすいノートを作るために工夫することで、理解力が高くなる。
見やすいノートに感想を書くことで、先生とコミュニケーションができる。
評定「5」をとるためには、まずは見やすいノート作りが最短ルートになります。
見やすいノートが作れれば「主体的に学習に取り組む態度」は「A」。
「知識・技能」はアウトプットの連続です。
ただでさえ部活や塾で忙しくてクタクタの中、いかにスキマ時間をアウトプットに使えるかです。
1日30分でも取れれば、評定は1つ上げることができます。
オンライン学習ツールなどもうまく活用して、スキマ時間を最大限に生かしてください。
>>>スキマ時間を最大限に活用できる「スタサプ」14間無料体験はこちら!
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