中学3年生になった気分はいかがですか。
まったく制限のないゴールデンウィークは3年ぶりで、全国の観光地の人出は増えているみたいです。
観光業の方には嬉しいことですが、受験生にとっては最後の休みです。
なかにはゴールデンウィークも、ずっと塾だという方もいるかもしれませんね。
社会科の授業では、もうすぐ歴史が終わり公民に入る頃です。
春休みの勉強法でもお伝えしましたが、公民に入る前に地理と歴史は軽く復習しておきたいです。
なぜなら公民が始まると、公民を学習しつつ、地理と歴史を復習するのは大変だからです。
とはいえ、他の教科の勉強もあるので、社会科ばかりにも時間を割くことができません。
じゃあ、どうすればいいの?
この記事では、歴史の勉強法の手順をお伝えします。
手順通りに進めていけば、あらびっくり!
いつの間にか歴史の流れが身についているではありませんか。
まずは骨格を作り、肉をつけていくんです。
では何が骨で何が肉なのかを詳しく説明します。
受験生の3年生だけでなく、歴史を学習中の1~2年生にも活用できますよ。
いち早く歴史の勉強法のコツをつかんで、受験で社会科を武器にしましょう!
最後にオリジナル歴史の語呂合わせプリントを無料でプレゼントします!
歴史の流れをつかむコツ
流れが大切って学校の先生も言ってたけど、量が多すぎるよ。
小さな流れではなく大きな流れに注目しよう!
大きな流れ!?
時代区分を知ってますか?
じ、時代区分!?
旧石器→縄文→弥生→古墳→飛鳥→奈良→平安→…
〇〇時代というのも一つの時代区分です。
これは当時の政治の中心地が名前になっていることが多いです。
原始→古代→中世→近世→近代→現代
これも時代区分です。
まずは、この6つの大きな時代区分の特徴をおさえましょう。
この6つの時代区分の特徴がずばり骨格なんです!
原始(旧石器・縄文・弥生)
古代(古墳・飛鳥・奈良・平安)
中世(鎌倉・「南北朝」・室町・「戦国・安土桃山)
近世(江戸)
近代(明治・大正・昭和「戦前」)
現代(昭和「戦後」・平成・令和)
原始
みんなで協力して動物を狩ったり、木の実を拾って生活していました。身分の違いはありません。縄文時代後半に稲作が伝わったことで、少しずつ貧富の差が大きくなりました。
古代
キーワードは、「身分の差」の出現です。古墳は大王(おおきみ)の墓で、原始と違い、支配者の存在していたことが分かります。律令のような決まりや「租・庸・調」の税制を作って、現在の国家の土台が完成しました。大王は天皇と名を変え、国名も「倭」から「日本」になりました。平安時代には、摂関政治といわれ天皇に代わって藤原氏が政治の実権を握りました。摂関政治が終わると、天皇側は「今度こそは貴族に政権を渡さないぞ」と、自らは上皇となり、住まいである「院」で政治を始めました。これが院政です。歴史において誰が政治の中心であるかは、とても重要なんです。これは現在でも同じです。
中世
中世と近世を合わせて「封建」として、5つの時代区分もあります。中世のキーワードは、「武士」の登場です。摂関政治によって、地方の政治は放置されました。地方へ派遣された貴族は身を守るため、武装したボディーガードである武士を雇います。武士が集まった武士団が作られるようになります。都では上皇と天皇が政権を争うようになります。これが保元の乱であり、平治の乱です。それぞれに武士団がついて戦いました。天皇や貴族は武器を持って戦えませんから、実際に戦う武士が力を持っていくのです。最終的に勝利した源氏の源頼朝が鎌倉に幕府を開きます。ここで初めて政権が天皇ではなく、貴族でもなく武士の手に渡ったのです。
近世
「封建」は、「支配者」と「家来」が「土地」を仲立ちにして成り立っていた制度です。鎌倉時代でいうと、「幕府」と「御家人」が「御恩」と「奉公」によって結びついていましたよね。近世も武士が政権を握った武家政権ですが、中世との違いは大きな争いがなかったという点です。江戸幕府は300年近く続き、元禄文化や上方文化といった芸術が発展しました。
近代
ペリーの来航によって、日本は大きく混乱します。幕府は倒され、政権は天皇へ戻されました。「富国強兵」をスローガンに、欧米をまねて洋装し、憲法を制定し、国営工場を作ります。世界は帝国主義で、強い国が各地に植民地を作っていました。日本も遅れまいと、朝鮮半島に進出して、次第に戦争に巻き込まれていきました。ついには第二次世界大戦で世界を相手に戦うことになります。
現代
昭和の途中で現代に入ります。区切りは終戦です。終戦後、民主主義を取り入れて新憲法を制定したり、さまざまな改革が行われ現在に至ります。
まずは、この6つの大きな時代区分の特徴を理解すると、歴史の大きな流れが見えてきます。
結局、歴史では誰が政治の中心であるかが大切で、政権をめぐって争いが起きていることに気づきましたか。
これで骨格である大きな流れが見えました。
次は教科書に太字で書かれている重要語句が、時代区分のどこで起きたことなのかを当てはめていきます。
定期テストでは、太字以外も出題されますが、まずは太字の重要語句だけ覚えてください。
時代区分という骨に、少しずつ肉をつけていく感じです。
「執権政治」を例に挙げると、中世、鎌倉時代です。
もともと源氏(みなもとし)が将軍となって始まった鎌倉幕府ですが、3代で源氏は滅んでしまいます。
ところが鎌倉幕府は滅んでいません。
承久の乱という天皇側からの争いがありますが、源頼朝の妻である北条政子によって源氏は勝利します。
その結果、鎌倉幕府を北条家が「将軍」ではなく、「執権」という立場で動かしたので、「執権政治」と呼ばれるようになったのです。
このように太字である重要語句を理解することで、骨に少しずつ肉をつけていきます。
太字の重要語句だけでも理解できれば、歴史という体はほぼ完成したといっても過言ではありません。
肉をつけていく作業は、教科書とノートがあれば十分です。
一問一答式の問題集で、重要語句を確認してみてもいいですね。
無料の歴史年表を活用しよう!
ちなみに「歴史年表」を買わなくても、みなさんは既に持っていることに気づいていますか。
歴史の教科書の裏表紙の方に折りたたまれた長い歴史年表が付属してします。
授業ではほぼ使わないので、私は切り取って使いなさいと指示していました。
歴史年表では、原始から現代まで流れを一目で見ることができますよ!
教科書とノートでは理解が追い付かない場合は、市販の参考書なども活用してみてください。
私のおすすめは歴史漫画です。
20巻くらいある『日本の歴史』という漫画を勉強の合間に読んでいました。
漫画なので、勉強という感じがせず、すらすら読めます。
覚えるというより、読んでいるうちに自然と歴史の流れが身につきます。
ここまでできた方や、既に歴史ができているという方は問題集でアウトプットしてみてください。
最後は問題演習という形でアウトプットしてみることが一番大切です。
なんせ定期テストや実力テスト、入試はアウトプットそのものですから。
一度、最後まで解き終わっても新しい問題集には手を出さず、間違えた問題をチェックし、苦手な範囲を繰り返し解くことをおすすめします。
数回繰り返して、問題も答えも分かるようになれば、新しい問題集にチャレンジしてみてください。
まとめ
歴史の勉強法のポイントは流れをつかむことです。
流れといっても大きな流れで、具体的には6つの時代区分の特徴を理解しましょう。
おおまかな流れが理解できれば、教科書に太字で書いてある重要語句がどの時代区分のものなのかを把握していきます。
おおまかな流れである骨格に、重要語句という肉をつけていきましょう。
大きなものから小さなものへという順番で、細かいことは気にしなくて構いません。
教科書、ノート、一問一答式の問題集があれば十分です。
歴史年表は、教科書の付録でついているので活用してみてください。
歴史漫画は読みやすくて、勉強という感じがしないのでおすすめです!
仕上げは問題演習によるアウトプットです。
間違えた問題にチェックを入れて、繰り返し同じ問題集を解くことをおすすめします。
年号語呂合わせプリント
実際に中学3年生に配布した「年号語呂合わせプリント」を無料でプレゼントします。
高校受験で最低限覚えなければいけない年号を面白く語呂合わせにしてみました。
ぜひうまく活用して、合格を勝ち取ってくださいね。
みなさんに一つお願いがあります。
現在の社会科は、1~2年生で地理と歴史を、3年生で公民を学習します。
地理と歴史の進め方は学校、教員によって異なります。
例えば、週3時間の社会科の時間を2時間は地理、1時間は歴史。
また1学期は地理、2学期は歴史とする場合もあります。
みなさんは1~2年生の時に、どのようなやり方で地理と歴史を学習しましたか。
全国の学校や教員によっても全然違うので、みなさんのご意見を聞きたいです。
noteで、過去の中間・期末テストなどを配布する予定なので、地理と歴史の進め方を参考にしたいと思うからです。
ぜひ、予想問題作成のために、コメントかメールで構わないので教えて欲しいです。
1年全部地理、2年全部歴史
世界の地理→歴史(平安時代)→日本の地理→歴史(残り)
丁寧な文章でなくて、メモ書き程度でも構わないので、ぜひぜひ教えてください。
では下記のアドレスからnoteに行き、年号語呂合わせプリントをゲットしてください。
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