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ウソは絶対に許さない!
学校現場でよく聞かれるセリフです。
ウソをつくことは、本当にいけないことなのでしょうか。
友人が悪い人に追いかけられて、自分の家に逃げ込んできました。
悪い人「どこに隠れているんだ?」
あなたなら、どのように答えるだろうか。
あなた「ここにはいない」
友人を守るためにいうのではないだろうか。
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友人を守るためのウソは、いけないことといえるでしょうか。
さまざまなウソがありますが、学校では教員が「ウソはだめ、正直に言おう」と指導しています。
であるならば、まず教員が正直でウソをついてはいけないはずです。
隠ぺいは、学校や校長の保身から事実を歪曲したり、なかったことにすることです。
もしそうするのであれば児童生徒が、ウソをついて「やっていない」と言った時、信じてあげないといけません。
子どもは、このような矛盾にものすごく敏感で、「なぜ俺たちだけが」という不満を募らせていきます。
さらに今後、教員志望者が減少するなかで、いかに教員の質を保つかを考えていきたいです。
結論からいうと、国会議員やAKBの総選挙というように、一度採用されても選挙によって入れ替え可能な制度を導入してはどうかということです。
最高裁判所裁判官の国民審査のように、不適格な人を免職する制度もあります。
「国民審査」ではなく「選挙」としたのは、不適格な教諭を落とすだけでなく、講師として力量がある教員なら、採用試験ではなく選挙で合格させてあげてもいいと思ったからです。
実際、教員採用試験に合格した教諭ですら、こんな事件を引き起こすのですから採用試験はどこを見てるのでしょう。
加美中学校の事件
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坂本教諭は過去に懲戒処分を受けていた
学校の闇と戦い続ける加藤秀視氏のYouTube動画を見ました。
『【証拠暴露】学校名、担任、事件内容、すべて晒します。』
出てきたのが大阪市立加美中学校、坂本健太教諭。
中1女子が担任である坂本教諭にいじめを相談するも放置され、自〇未遂していたという事件です。
実名報道について賛否両論があります。
加藤氏は学校側と粘り強く交渉したにも関わらず、進展がみられるどころか、事態がまったく動いていない状況を見かねて実名報道という選択をしたのでしょう。
旭川市のいじめ事件は全国的にニュースになりましたが、今回の大阪市の事件は知りませんでした。
生徒が学校に行けない状況が続いていて、坂本教諭の対応が悪かったとのことです。
「対応が悪い」と保護者に思われることは、どの教員にもあることです。
ところが坂本教諭は、以前にも体罰で懲戒処分を受けていたのです。
女子ソフト部員9人に「指導」称し暴力…大阪市立中教諭を停職3カ月
指導の一環だとして顧問を務める女子ソフトボール部の部員に日常的に暴力を繰り返していたとして、大阪市教育委員会は27日、市立中の男性教諭(26)を停職3カ月の懲戒処分とした。教諭は「勝たせてやりたいという思いが強まり、思い通りにいかないと暴力を伴う指導をするようになった」と説明している。
市教委によると、教諭は今年2月、練習試合でミスをした女子生徒に審判用のマスクを投げつけた。身をすくめた生徒の後頭部に当たり、4針縫うけがをした。市教委はこの問題を契機に調査を開始。負傷した生徒を含む部員全9人が、平成26年7月~今年2月ごろ、試合中のエラーや練習時の態度などを理由に、教諭から拳で顎を殴られたり平手で頬をたたかれたりするなどの暴力行為を63回受けていたことが判明した。
市教委は管理監督責任を問い、同校の前校長(56)を戒告処分とした。
24年の市立桜宮高のバスケットボール部主将の自殺問題を受け、市教委は教職員への研修などで体罰行為の撲滅を目指し、この教諭も研修を受けていたという。市教委は「教諭の行為は許されず、誠に申し訳ない」としている。
体罰の定義では、廊下に立たせることや給食を与えないことも体罰に当たります。
児童生徒が精神的に苦痛を感じたということが条件なので、「頑張れよ」と肩を叩いたことも、場合によっては体罰と捉えられかねません。
坂本教諭の場合は、火を見るより明らかですよね。
審判用のマスクを投げつけて、生徒の後頭部に当たり4針を縫うけが…。
もちろん授業や部活動中でも、日常的に体罰が行われていたことが推測されます。
「勝たせてやりたいという思いが強まり~」という坂本教諭の言葉があります。
教育委員会は部活動で、「勝利至上主義」から「プレイヤーズファースト」への転換を指示しています。
坂本教諭は「プレイヤーズファースト」であっても、部活動でなくても体罰はしていたと思います。
この問題の根本原因は部活動の「勝利至上主義」ではなかったのです。
どこか教育行政の感覚のズレを感じます。
いつまで経っても「心の問題」に焦点が当たらない
いじめ加害者に学校への立ち入り制限…自民作業部会が提言案
いじめの被害者を守るため、加害者側の児童生徒について、学校の敷地に入らないことを命じる新たな懲戒制度の創設が検討される見通しであることがわかった。いじめ対策を検討する自民党の作業部会(座長・三谷英弘衆院議員)が提言案をまとめた。文部科学省は提言を受け、具体的な検討を始める考えだ。
もともと出席停止という制度はありましたが、教育長ではなく校長の判断で行えるという懲戒処分が検討されているみたいです。
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これも筋違いだと思います。
なぜなら被害者もそうですが、加害者も心に問題を抱えているからです。
単に会わせないだけでなく、互いの心のケアが必要なのです。
スクールカウンセラーなど心理職の方の大きな負担になりますが、心理職への金銭面を含めたサポートが必要になってくるでしょう。
ストーカー規制法などにもありますが、物理的に距離を置くという方法。
もちろん効果はありますが、長い目でみると、それぞれの加害者に心理的なアプローチをしないと、また別の問題が発生します。
「心の問題」が蔑ろにされている感じがします。
教員不足が露呈すると、教員免許更新制度を廃止したり、理数で中学校の教員免許を保有している人を小学校の採用で大幅に優遇したりと、対症療法のような小手先の対応になってしまうのは残念です。
校長の責任と保護者対応能力
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大阪以外の方は「加美」を一度で読めないのではないでしょうか。
「かみ」と読み、大阪市平野区にあります。
平野区は大阪市の南東に位置し、東を八尾市、南を松原市と隣接しています。
大阪市内から奈良の中心部へ抜ける時に25号線を南下します。
八尾市にもうすぐ入ろうとする時、「加美」という標識が目に入ります。
加美中もですが、もうひとつ加美南中があり、あまり良い噂は聞きません。
坂本教諭もきちんと採用試験で合格しています。
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じゃあ、採用試験ではどこを見ているの?
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中学校社会科研究会の打ち上げで、加美中がある平野区の某校長に聞いた実際の話です。
江戸の三大改革を言えなくていいので、保護者のクレームを校長まで回さない対応ができる教員が欲しい。
教員採用をしている校長がいうのだから、これが大阪の現状でしょう。
保護者が「校長に代われ」といわれても、うまく乗り切る対応能力は大切です。
しかし、ここには2つの問題点が隠されています。
そもそも校長が責任を負う気がない
今回の大阪市の事件では、生徒が自〇未遂までいっています。
ところが校長を含め、学校は非を認め、責任を負おうとはしていません。
だから加藤氏は実名報道に踏み切ったのでしょう。
もちろん教員の保護者対応能力は必要ですが、いざとなれば校長は責任を負うのでしょうか。
「江戸の三大改革 < 保護者対応能力」は、知識よりも柔軟な対応を重視すると安直に考えるのは勘違いです。
知識もあり柔軟な保護者対応ができる教員も少なからずいます。
ところが昨今、常識を超えた要求をするモンスターペアレントが増えてきています。
親が不当な要求をすれば、子どもも親の態度を見習って教員になめてかかってきます。
そこで登場するのが「力の原理」です。
保護者対応能力≠力
太古から現在にいたるまで、人は「力」でものごとを解決してきました。
1970~80年代にかけて校内暴力が増えた時、荒れを抑える要因として「知識 < 力」の体育教員が多く採用されたことは事実です。
保護者対応能力ではなく、力というところがポイントです。
その当時採用された教員のなかには、アルファベットを最後まで言えなかったとベテラン教員から聞いたことがあります。
学校にクレームが来るまでに、現場を恐怖で支配する。
校長までクレームは回りませんが、いずれこのような形で問題が出てくるのは時間の問題です。
今回の大阪市の事件は、現在の公教育の縮図であり、氷山の一角に過ぎません。
YouTubeなどの登場で、良くも悪くも村社会である学校の真の姿が次々見えてくるでしょう。
採用試験って意味あるの!?
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Twitterの教師のバトンでは、文科省の思惑とは逆の方向へ進んでしまいました。
教員の魅力ではなく、学校での劣悪な労働環境が明らかになりました。
全国で教員不足が発生し、教員免許更新制度は今年7月に廃止になる予定です。
どうも教育行政と現場の認識のズレを感じざるをえません。
採用試験でも「なぜあの人が合格したの!?」という例が数多くあります。
ニュースで逮捕されたのが小学校教師と聞いて驚くことがありますよね。
逆に「なぜあれほど頑張っているのに合格しないのだろう」という方もいます。
これは学校現場では本当によくあることです。
教員採用を担当する教育員会や校長は、そろってこう言います。
「たくさんの人を見てきた。少々ウソをついても見抜ける大ベテランなんだ」
その結果が現在の現状です。
一度採用されれば地方公務員なので、よ・ほ・どのことがない限り免職されることはありません。
体罰事件を起こした坂本教諭は停職3ヶ月でした。
体罰だけでなく、免職にならない程度の懲戒処分を受けた教員は多くいます。
処分されたことは児童生徒や保護者は知りません。
ただ懲戒処分を受けるような教員は、日常の授業や部活動を見ればわかります。
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えー、あいつ自分が守れてないことを言ってるやん。
特に児童生徒のような子どもは敏感です。
子どもに信頼されない
↓
力で支配しようとする
↓
嫌がられる
ただでさえ学校が怖いと登校できない児童生徒の対応ができると思いますか。
暴言を吐く児童生徒の背景に、「こいつは誰にもSOSを出せていないんだな」と思いをはせることができるでしょうか。
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大阪の学力の低さと教員総選挙
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学力以前の問題ということが理解できたと思います。
まずは安心して学習できる環境があってこそ、学力向上の話に移れるのです。
教員の質や職員室の雰囲気、学校の対応をみていると学力の低さは当然の結果だといえます。
採用試験もあっても、このような結果になるなら教員総選挙をしましょう。
現在でも「授業アンケート」や「体罰・暴言アンケート」なるものがあります。
教員が変にこびを売ったり、励ますつもりで肩を叩いたことが体罰と書かれたりと良い結果にはつながっていません。
もちろん教員も間違うこともあれば、感情的になることもあります。
しかし、教諭であっても講師であっても、日々の授業や部活動、学校生活のなかでいかに児童生徒と向き合っているかは一目瞭然です。
年に一度、児童生徒や保護者だけでなく、上司である管理職や同僚の教員の投票も含めた選挙をしましょう。
毎日、学校生活をともにするからこそ、厳しさの裏にある真のやさしさや見えない努力を評価することができます。
子どもや保護者でも、初めて会う他校の友人や保護者が良い人なのか悪い人なのかを15分では見抜けませんよね。
同じクラスの子やママ友であれば、さまざまな個性や見えない思いやりなども知っています。
どうせ採用試験という大仕事をしても、現状が現状であれば大きく制度を変えるしかないですよね。
採用試験はするとしても、毎年、総選挙があるとするならば、教員の意識も少しは変わるかもしれません。
教員免許更新制度ほど負担は大きくないですよ。
別に普段からきちんとしている教員はそのままでいいのですから。
採用されたからとあぐらをかき、自分ができないことを平気で児童生徒に求める教員は去ってもらった方が児童生徒や保護者だけでなく、学校側にも大きなメリットがあるんです。
総選挙の導入までは加藤氏のようなYouTuberにお世話になるでしょう。
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