いよいよ2年生最後のテストになりました。
良いかたちで終わり、受験学年である3年生を迎えたいですね。
具体的に、社会科の評定を1つ上げましょう。
過去の記事でも書きましたが、「評定3」でも「上位の3」と「下位の3」があります。
上位の3の人は学年末テスト次第で、「評定4」になる可能性があります。
そのためにはアウトプットすることが何より大切です。
アウトプットすることで、「わかる」と「できる」の違いがはっきりとわかるからです。
予想問題を解くことは良いアウトプットです。
ぜひ、一度解いてみて間違えたところ、わからなかったところを再度学習してください。
範囲
江戸の三大改革~江戸の終わり
江戸の三大改革、文化、産業革命、市民革命、歴史総合
社会科は学校によって進め方が異なるので、学年やテスト名に関わらず、範囲の記事を選んでください。
難易度は「やさしい~普通」です。
物足りない方のために、「応用編」を作ってみました。
解答後、記事下に置いておいたので、やってみてください。
どちらも公立中学校の学年末テストで実際に使用した問題を少しアレンジしました。
2月17日(金)21時まで無料で公開します。
2月21日(火)21時まで100円。
以後、300円と値上げしていく予定です。
※応用編は有料です。
問題
解答用紙
今回から解答用紙を作ってみました。
印刷して使ってください。
模範解答
解説
1.
(2)②
ア:享保の改革、徳川吉宗のしたことです。
イ:寛政の改革、松平定信のしたことです。
ウ:商工業者の組合=株仲間ですね。田沼意次のしたことです。
2.
(3)
ア・イ:小林一茶
エ:与謝蕪村
(6)
ア:安政の大獄で処罰された吉田松陰の辞世の句。
3.
(3)
ア:インド大反乱/シパーヒーの反乱/セポイの乱、1857年
イ:1689年
ウ:18世紀半ば
4.
(4)
受験生である3年生に口うるさく言っていますが、入試に「世界遺産」はよく出題されます。
去年の上宮高校、関西大倉高校、東京都立高校と実際に出題されていました。
地理の教科書の最初か最後のページに「世界遺産一覧」があるので、一度目を通しておきましょう!
悪魔の三角貿易
「ブリカス」ともいわれ、イギリスは過去に二枚舌外交など悪事を働いてきました。
その一つが三角貿易です。
紅茶が大好きなイギリス人は、茶葉を中国から輸入に頼っていました。
茶葉を買うごとに大量の銀が中国に渡りました。
銀が少なくなったことに気づいたイギリスは、ある方法を見つけました。
まず植民地であるインドに大量の綿製品を売りつけます。
ここでなぜイギリスが大量の綿製品をつくることができたのかを考えてください。
はい、産業革命です。
手作業ではなく、機械でつくるので安くてたくさんの綿製品を短時間でつくることができたのです。
これで産業革命と三角貿易がつながりましたね。
さらにインドで穫れたケシからつくるアヘンという麻薬を中国に売りつけたのです。
麻薬なので中毒性があり、ダメといってもすでに依存体質になってアヘンがないといけない状態になりました。
銀は中国からインドを経由してイギリスに戻ってきたのです。
これが悪魔の三角貿易です。
イギリスは銀を取り戻すためには手段を選びませんね。
インドでは手作業で綿製品をつくっていたので、安い綿製品が入ってくると、たくさんの失業者が出ました。
ガンジーの独立運動もこのようなことが原因で起こったのです。
5.
(5)②
「関税自主権がない」と「治外法権を認めた」の二つですが、文章で書くと間違える人が多いです。
これはそれぞれの内容を理解すれば間違うことはなくなります。
関税自主権とは、日本へ輸入される品物についてかける税金を決められる権利です。
例えば日本で1個100円で売られているオレンジがあり、外国から1個80円で輸入されるとします。
当然、同じ品物なら消費者は安い方を選ぶので、日本の農家を守るためにも20円の税金をかけて、100円で市場に並ぶようにします。
だから税金を決める権利が「ない」のです。
治外法権とは、領事裁判権ともいいます。
日本で外国人が犯罪を犯したとき、外国の裁判所で裁くというものです。
つまり、日本の裁判所で裁くことができません。
当然、外国人に有利な判決が出ますよね。
だから日本で犯罪を犯した外国人を外国の裁判所が裁くことを「認めた」ことになるのです。
ちなみに明治時代に2つの不平等条約がなくなりました。
「関税自主権が回復した」、「治外法権を撤廃(廃止)した」となるのです。
内容まで理解すると、不平等条約の解消まで役に立ちますよ!
(10)
詳しい年号は必要ありません。
開国してから不平等条約もあり、日本国内が混乱します。
「それもこれも外国が悪いんだ、もう一度天皇中心の日本を取り戻そう」という尊王攘夷の考え方が強くなります。
そこで大名行列を横切った外国人を切りつけるウの生麦事件が起きました。
起こったイギリスは薩摩藩と戦争し、あっさりと勝ってしまいます。
また外国船へ砲撃した長州藩も4か国から攻撃され、これも負けてしまいます。
「尊王攘夷」とはいえ、外国には力では勝てないと悟った薩摩藩と長州藩は坂本龍馬の仲立ちでイの薩長同盟を結びます。
相手は外国ではなく江戸幕府です。
尊王は、天皇を中心とした国という考えで幕府は必要ないと考えたのです。
薩摩藩や長州藩が中心となり、倒幕運動が始まり、1867年に幕府は政権を天皇へ返しました。
これを大政奉還といいます。
天皇側は、「ようやく政権が戻ってきたぞ」とエの王政復古の大号令を発しました。
でもまだ幕府側の人たちが多くいました。
新政府軍と旧幕府軍の戦いを戊辰戦争といいます。
戊辰戦争は最後、アの五稜郭の戦いで終わりました。
6.
(1)
a:×東大寺 ○法隆寺
b:×桓武天皇 ○聖武天皇
(2)
a:×鑑真 ○行基
(4)
b:×親鸞 ○法然
(5)
a:×法然 ○日蓮
まとめ
一度、問題を解いてみると自分の不得意な部分がすぐにわかったと思います。
「わかる」と実際に「できる」の違いです。
これはアウトプットしてみて初めてわかることなんです。
みなさんが目指す高校入試は、最大のアウトプットです。
1日に10分でもいいのでアウトプットの時間を取ってほしいです。
そのことで「わかる」と「できる」のギャップを埋めていくと、どんどん成績は上がります。
ただ部活や塾などでなかなか時間が取れない場合は、1日30分で学習できるスタディサプリなどを活用してみるのもおすすめです。
問題の難易度は「やさしい~普通」でした。
歴史の流れをつかむための解説を多くしましたが、マンガを活用して歴史の流れをつかむのも効果がありますよ。
「もっとアウトプットしたいぞ」というあなたへ「応用編」を作りました。
「応用編」は有料ですが、スリーコインで評定を1つ上げられるとしたら安いものです。
お金がかかることなので、気になった方は保護者に相談してみてください。
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