ついに私にもあのメールが届きました。
Googleアドセンスの合格通知です。
去年の4月にブログを開設して、13回目の申請、まる1年かけての合格でした。
なかには1回で合格してしまう猛者もいて、ただただ驚くばかりです。
アドセンス合格に対して、たくさんの祝福のメッセージをいただきました。
「よく集中力が続いた」
「継続できてすごい」
やはり他の人より時間を要したので、諦めずに続けたことに対するメッセージが多かったです。
時間がかかった分、合格した喜びはひとしおでした。
アドセンス合格について、記事数から更新頻度、PV数など、巷にはたくさんの情報があふれています。
しかし、どの情報も正確ではなく、合格した本人が推測したものに過ぎません。
もちろん私もその一人です。
なのでこの記事では、アドセンス合格について、少し違った角度からお話します。
アドセンス合格はスタートであり、ゴールではありません。
「多くの読者を惹きつける記事」と「アドセンス合格のための記事」は、別物のような気がしました。
もちろん両者が重なる記事を書ける人もいますが、とりあえずアドセンスに合格するための記事を書こうというというのが私の主張です。
合格するための記事って、どんな記事なのでしょうか。
結論は読者ファーストの形であれば、多少、いや意外と内容が薄くても大丈夫!
不合格が続くと余計に鼻息が荒くなりますが、力まずに軽く書いてみようという提案です。
でも私自身が分かってはいてもできませんでした。
力まずに記事を書ける思考にいたるまでを言語化したものが、この記事になります。
これからアドセンスに挑戦される方、なかなか合格しない方、合格された方も、ぜひご一読いただければと思います。
アドセンス審査は教員採用試験に似ている
教員採用試験(以下、教採)と似ている。
アドセンス審査も教採も基準があるようでなく、まるでブラックボックスのような感じでした。
合格した者は、自分が思い感じたことをアドバイスする。
もちろんありがたいのですが、中学校なら教科や年度によって倍率が異なります。
数学で受かったA先生に、面接でのアドバイスをいただいたことがありました。
タッド先生、熱意が大切です。僕は少し前のめりになって話すと合格しました。
非言語な部分はとても大切ですが、内容や倍率によっては同じことをしても採用に至らない場合があります。
同じ教科でも、大学で体育会系の部活動に所属していた方が有利ですし、校長と縁故関係がある人なのかもしれません。
それらが同じ土俵で戦うわけですから、結果は思うようにいきませんよね。
まだアドセンス審査の方が、基準がしっかりしてそうだと思いました。
ただむやみに合格者のアドバイスに振り回されるのではなく、参考にしつつ、記事の質を上げていくことが大切だということです。
東野圭吾はポリシー違反
東野圭吾氏の作品は、アドセンス審査は通過しないですよね。
ある知人と話していた時に飛び出た表現ですが、非常に的をえた面白い例えだと思いました。
もちろん東野氏と私を並べる気はありません。
もし東野氏の作品だと、必ず「ポリシー違反」になるでしょう。
暴力的や性的な表現が含まれているからです。
「有用性の低いコンテンツ」と判断されるかもしれません。
読者に有益な情報を届けていない「質の低い記事」とみなされる可能性もあるでしょう。
東野氏の作品は、伏線に伏線を張り、最後の最後まで犯人がわからないという推理小説です。
合否を判断するのは、GoogleのAIであり、日々大量にアップされる記事をチェックしています。
AIは過去の大量のデータを分析して、一定の基準を設け、それに基づいて判断します。
AIが一番苦手なことは、考えることです。
「~時のお役立ちアイテム」
「~して良かった方法3選」
提案型でもなく、問題解決型でもない東野氏の作品は、極端にいうと素人の日記と判断されるのかもしれません。
私たち人間は、東野氏自身や過去の作品を知っており、複雑に入り組んだ人間関係や登場人物に自らを投影して作品を楽しんでします。
AIが同様のことをして、判断できると思いますか。
また暴力的や性的な描写は小説のみならず、テレビドラマでも登場します。
それが現実だからです。
だからこそ作品に惹き込まれるのです。
ところが公立学校の現状を伝えようとすると、やはり暴力的ともとれる表現がどうしても出てきてしまうのです。
読者に興味を持ってもらうために現実を伝えるというのは難しいです。
「ケンカをしたことのない人はいますか?」
たいていの人は少なからずケンカをした経験があります。
親子げんか、兄弟げんか、夫婦げんかなど、ささいなことからもめごとが起こります。
学校でもケンカは、教室だけでなく職員室でも起きます。
口論におさまらず、手が出てしまう場合もあります。
ケンカをして、さらに友情が深まることもあります。
人生自体、さまざまなトラブルを乗り越えて年老いていくのですから、トラブルを語らずして人生は語れません。
たとえ語れたとしても、薄いものになってしまいます。
トラブルを細かく丁寧に描写すると、暴力的と捉えかねられない表現が出てきます。
しかし、より現実的だからこそ相手の心に響くのです。
無難な表現を使うと心には響きませんし、文章って難しいですね。
まだまだ勉強が必要です。
読者を惹きつけるために、リアリティを表現したいのですが、ポリシー違反を考えると言葉選びは慎重にならざるを得ませんでした。
読者ファーストの記事!?
私がブログを始めたきっかけは、自己表現の場としてでした。
自己主張があまりできない私の心の奥底には、さまざまな思いがドロドロと溜まっていました。
普通に文章を書いても、無意識に心の葛藤と結びついて、ねじ曲がった表現になることが多かったです。
アドセンスを1回で合格するような人は、素直な人だと思います。
相手の悩みを解決してあげようという気持ちが素直に出るのでしょう。
私のように、自分自身と折り合いがついていないような場合、葛藤が文章に現れてくるのです。
ただ、記事を書き続ければ解毒化され、少しは素直な文章が書けるようになったような気がします。
アドセンス合格時、公開記事数18に対して、非公開の記事数は80を超えていました。
記事の8割は結局、非公開になりました。
それだけ書いて、少しは素直な文章が書けるようになったともいえます。
さらに思ったことは、「読者ファースト」といっても、(自分が思っていたより)内容が薄い記事でも良かったということです。
あくまで主観です。
意外と頑張っているのに合格しないという方は、1記事の内容を薄くして、2記事に分けてみるなどしてみてはいかがでしょうか。
PV数では押し切れない
ある記事がトレンドで、1日にアクセス数が700~800ほどいった時がありました。
これなら合格するだろうと申請すると、「複数のポリシー違反」と不合格になりました。
原因は暴力的な表現だと思い、その記事は非公開にしました。
最近では、PV数が大切といわれますが、PV数だけで押し切れるものではありませんでした。
暴力的な表現といっても、判断は微妙ですが、アドセンス審査に関してはセンシティブになった方がいいです。
ネット上での言論の自由でいえば、イーロン・マスク氏のTwitter買収問題がニュースをにぎわしています。
「自由な発言の場としてのTwitter」を掲げていて、いかにもリベラルなアメリカらしい考えだと思います。
アドセンスは任意で、企業が記事に広告を載せてもいいかの判断なので、ある程度の審査は必要であり、自己主張なら他でいくらでもやれといわれるでしょう。
でも、一つの表現を画一的に暴力的や性的と、AIに判断されたくないのは私だけではないはず。
やっと自己表現ができたかと思うと、SEOやアドセンスポリシーという制約があり、少し窮屈な感じがしますね。
もう少し気楽に文章を書くことができたらなと思います。
あくまで私が思う気楽であって、他のみなさんは気楽に書いてもポリシー違反にはならないかもしれません。
まとめ
ブログは自己表現の場として始めたもので、アドセンス審査なんて考えていませんでした。
ところが、記事数が増えていくと、できればアドセンスに合格して、少しでも収益があればと思い始めました。
心にあった葛藤を表現していたブログだったので、暴力的とも捉えかねられない表現も多くありました。
自分の気持ち or 読者(アドセンス合格)を優先するかは非常に悩みました。
自己表現の場ではなくなってしまいますし、自分の気持ちにウソをつくことになるからです。
ただこれは私の場合であって、自分の気持ちが素直に読者に寄り添えるなら問題はありません。
本来、ブログは相手に何か伝えたいメッセージがあって書かれるものです。
自分が悩んでいることが、同様の悩みを持つ人の助けになれば。
まったく悩んでいないことを、スラスラと提案できるのは、熟練したプロか詐欺師ではないでしょうか。
最初は暴力的とも捉えかねられない表現が出てくるかもしれませんが、書いている間に少しずつ解毒化されました。
といっても、まだまだ毒々しいですけどね。
感情が入ると、ついつい長く濃い記事になってしまいがちです。
そんな場合は、1記事を2記事に分けるくらいの気持ちで書くことをおすすめします。
記事数を稼げますし、思っていたより内容が薄い記事で合格することができました。
いわゆる「読者ファースト」の記事ですね。
とにかく、こんな私でも1年間、13回の挑戦でアドセンスの合格を勝ち取ることができました。
諦めかけたことも、Google批判をすることもたびたびありました。
順調ではなかったですが、無事に合格できました。
私からのアドバイスは、読者ファーストの形であれば、内容は薄くていいということです。
あくまで主観に過ぎませんが、力み過ぎないということです。
アドセンスに合格するまでは、もう少し審査のゆるい「nend」というモバイル専用のクリック型広告を使っていました。
審査時にコメントで、「1日〇〇アクセスあります」とアピールすると通りやすかったりしますよ。
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