樺沢紫苑の樺チャンネル
Youtubeで、「精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル」をチャンネル登録して、楽しく勉強しています。
樺沢紫苑氏は精神科医でありながら、病院に勤務せず、全国各地を旅行しながら執筆活動をして、毎日YouTube動画をアップされています。
「継続するコツは頑張らないことだ」と、樺沢氏は過去の動画で発言されていました。
樺沢氏の動画は、1本約3~5分くらいで、視聴者の質問に精神科医としての立場から回答し、自分の著書に書いてあると宣伝しています。
内容も参考になりますが、全国各地を旅しながら、心に余裕を持って執筆活動をし、YouTubeという媒体をうまく使って広告・宣伝するというやり方も興味深いです。
「頑張りすぎない」ということを樺沢氏本人が実践していることで、視聴者にも非常に説得力があるのではないでしょうか。
「治りたい気持ちと治りたくない気持ち」との付き合い方
というタイトルの動画が、2021年7月31日に投稿されました。
内容
病気が治る順序は、
否認 → 受容 → 感謝
これは精神科医キューブラー・ロスが、末期がん患者数百人を対象に、余命半年の告知をどのように受け入れていくかを観察した結果から導き出されたものです。
「受容」までが一番時間がかかるそうです。
病気が1年で治るとして、受容するまでに6~9ヶ月。
治るまでの期間を100%とすると、約70%以上を受容にを要することになります。
ただ受容してしまえば、治るのは早い!
受容とは、自分の弱さを認めること。
自分の弱さとは、ダメな自分であり、うまくいかない自分、病気になってしまった自分の行動や性格。
「なぜ病気になってしまったのだろう」と考えている間は、「病気になったことを認められない自分と戦っている」状態。
つまり、病気、そして過去の自分にとらわれている。
では、どうすればいいのか。
今できることをする!
「運動」・「睡眠」・「朝散歩」を樺沢氏は推奨していています。
先生の言うことはわかるけど、できないというたくさん患者がいるとのこと。
例えば、休みなさいと言われても仕事を休めない。きちんと薬を飲みなさいと言われても嫌だという。
このような相反する考えが同時に起きることを、心理学では「アンビバレント」といいます。
アンビバレントな自分も含めて受け入れていく作業が必要だということです。
受容は自分に素直になること
ここからは、動画を見た感想・意見になります。
まず、後天的に事故で両足を失った人も、その一例だと思いました。
車いすバスケで大活躍している姿をテレビで見て、「すごく強い人だな」、「最初から強かったのかな」、「自分にはできない」と思えるかもしれません。
しかし、その人も最初は両足を失った事実を受容するまでには、相当の時間と覚悟が必要だったと思います。
今までは普通の人以上に体力があり、俊敏に動けた自分がこんな風になってしまった。
絶望、葛藤、覚悟、そして、今自分にできることを精一杯するというステップを踏んできたのではないでしょうか。
どんな病気や事故に対しても同じことがいえると思います。
私自身も正直、まだまだです。
思うようにできない自分への自責、葛藤の真っただ中です。
弱い自分、できない自分を許す、認めるという作業は簡単なようで難しいです。
背が届かないので取れないブドウを、「あのブドウは酸っぱい」と言い張ったキツネが、イソップ童話に描かれています。
なかなか、「あのブドウは取れない」と素直に言えないのです。
「受容」とは、まさに自分自身に素直になることではないでしょうか。
マインドフルネス瞑想などで、自分の時間を取り、心に余裕を持って、自分と向き合うようにしています。
まとめ
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と立派な人ほど謙虚であるということわざがあります。
しかし、実際は年を取るほど頑固になり、肩書や役職に就くほど傲慢になることへの戒めの意味で用いられることが多い気がします。
それだけ、「あのブドウは取れない」と、自分に素直になることが難しいということでしょう。
私自身も40歳という人生の折り返し地点を過ぎた今、改めて「あのブドウは取れない」と言えるように、弱さや病気の受容、そして自分自身に素直になろうとしています。
『オズの魔法使い』に登場した、かかしにとっての「知恵」、ブリキの木こりにとっての「こころ」、ライオンにとっての「勇気」は、魔法で手に入れたものではなく、もともとそれぞれのなかに持っていたものでした。
実は「素直さ」も、持っていないのではなく、本当は自分のなかにあるもので、それを見つける作業をしているのかもしれませんね。
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