今年の担任が頼りないんだけどハズレかしら!?
うちの担任は頼りがいはあるんだけど、どこかガサツなの。
ハズレだとしても、あまり悪口は言わない方がいいんでしょ。
じゃあ問題が起きた時はどうすればいいの?
ゴールデンウィークが終わりました。
ようやく新しい学年や担任にも慣れてきた頃でしょうか。
「担任ガチャ」という言葉を聞きました。
「アタリ」「ハズレ」があり、どんな担任がハズレなの?
「世間で担任や先生の悪口を子どもの前で言うな」とされてます。
でも我が子に何か問題があればと考えると不安ですよね。
小学生の息子を持ち、元公立中学校教員のタッドが「担任ガチャ」問題について解説します。
この記事を読めば、ハズレの担任の特徴や担任が合わない場合どうすればいいのかが分かります。
ハズレの先生の特徴は?
結論からいえば、人それぞれです。
例えば、小学生のわんぱくな男の子の場合、休み時間もグランドで一緒に遊んでくれる担任は頼もしいでしょう。
視点を変え、同級生からからかわれやすい子の親からすると、休み時間にクラスに担任がいないことは不安に思うかもしれません。
中学生の場合、多少きつくても部活動で先生に子どもを引っ張っていって欲しいと思う親もいれば、しっかりと成績を上げて欲しいと思う親もいます。
もちろん両方を望まれる親御さんもいます。
両方を兼ね備えたスーパー教師もいますが、現実的には少し欲張りです。
担任として教科指導と生徒指導がありますが、児童生徒を命の危険から守ることは絶対に必要です。
それを「生徒指導」と呼ぶかどうかは別として、大きな事件に発展しないように対処する能力です。
もし担任のハズレがあるとすれば、児童生徒を命の危険から守れない担任です。
直感的に「頼りない」と思ってしまうのは、そのせいかもしれません。
過去に「先生の授業はわかりにくいと子どもが言ってる」と現場で言われたことがありました。
百歩譲って私の授業が合わないとしても成績はそれほど変わりません。
私は中学校に勤務して教科担任制でしたが、教科担任制ではない小学校でも同じです。
長い目で見れば、1年間で担任のせいで成績が変わることはありません。
厳しい言い方になりますが、たとえ担任がアタリであれハズレであれ、できる子はできますし、できない子はできません。
担任のアタリハズレは人によりますが、あえていうと児童生徒を命の危険から守ることができない担任はハズレといえます。
担任の先生が合わないという場合
小学生の息子は4月から新しい担任になり、既に「嫌だ」と言っています。
よくよく話を聞いてみると年配の先生で、ボソボソ話すので何を言っているのかよく分からないとのこと。
「うーん、それは困ったね」
担任の悪口を親が言ってはいけない。
巷で言われていますよね。
でもどうすればいいの?
確かに子の不安を煽るような言い方は控えた方がいいですが、最終的に子どもが命の危険に晒されることになれば本末転倒になります。
ボソボソと話すことが命の危険につながるの!?
声が小さい、声がこもるとかが問題ではありません。
一体、何が問題かわかりますか?
児童生徒に指示が通らないことで、児童生徒が何をしていいのかわからなくなることが問題なのです。
どんな子どもにも知的好奇心があり、わかる喜びは共通です。
一生懸命やろうとしているのに、指示がわからない。
年齢が低いほど集中力は短くなります。
次第に「もういいや」と手遊びが増え、周りの子にちょっかいを出し始めます。
先生が怒る。
授業が止まる。
それまで頑張って授業に付いていった子も段々嫌になってきます。
怒られた子も、もともとはやる気はあったのです。
ただ指示が不明瞭なので次第にやる気を失ったのです。
これを指導力や授業力とも呼ぶのかもしれません。
ただ知識があるとかではなく、声が聞こえなくて指示がわからないという至って簡単なことが命取りになるのです。
別に私は担任の先生に息子の学力を上げて欲しいとは望んでいません。
ただ命の危険からはしっかりと守って欲しいです。
命の危険って大げさなと思った方もいるかもしれません。
私自身も教育の現場にいて感じたことは、いきなり大きな事件は起きません。
小さく些細なことから問題は雪だるま式に大きくなっていきます。
「あ、これをしても先生は許してくれるんだ」
担任は許したのではなく、黙認しただけかもしれません。
逆に信頼も同じです。
私はやんちゃな生徒に毎日、一言声かけをしていました。
いつの間にか学年を超えてやんちゃな生徒が心を許したのは私だけということもありました。
声は小さいけど、黒板に指示が丁寧に書いてあるなど、教師はさまざまなテクニックを持っています。
病気をされて大きい声を出せないのかもしれません。
児童生徒同士で、「しゃべらずに授業を聞こうよ」という声かけが生まれるかもしれません。
まずはご家庭でお子さまの話をしっかり聞いてあげてください。
担任の先生を変えて欲しい時
以上を踏まえて、担任のアタリハズレは人によりますが、命の危険に発展するようなことを見逃すようなことがあれば行動を起こす必要があります。
まずは何かあれば時系列で担任や学校とのやりとりを記録しておいてください。
こんなことは言いたくありませんが、全国の学校で悲惨な事件が相次ぎ、さらに学校や教育委員会が事実を隠蔽するということも起きています。
万が一の時に外部機関に証拠を提出できるように記録を残しておきましょう。
いきなり校長や教育員会に相談するのではなく、直接担任と話してみてください。
子どもの言っていることを信頼することも大切ですが、実際に授業参観などに参加して授業やクラスの様子を見てください。
一見頼りなく見えても、意外な工夫が見えてくるかもしれません。
力でグイグイ引っ張っていく先生でも、教室の掲示物は最低限で無機質な場合があります。
頼りなく見える先生でも季節に合った掲示物だったり、1年間で100を超える学級通信を出していたりと得手不得手があるんです。
自分の子に合う合わないではなく、命の危険やいじめにつながるようなことが見受けられるのであれば、まずは担任に直接相談してみてください。
もしそれでも誠意ある対応をしてくれない場合には、学年主任や校長を巻き込んで相談しましょう。
その時も忘れず、学校とのやり取りを時系列に記録しておいてくださいね。
まとめ
担任のアタリハズレは人によります。
隣の芝生は青く見えるのです。
若い、イケメン、しっかりしているように見える。
しかし、どんな担任でも長所もあれば短所もあり、それは児童生徒から見ても長所が短所に見えたり短所が長所に見える場合もあります。
ただ命の危険やいじめにつながるようなことに対する対応は、どの担任も求められます。
いくら優しくて大人しい担任とはいえ、時にはきつく厳しく指導することが必要です。
私の息子の担任もボソボソと話して指示がうまく通らないらしいです。
私自身が直接話したり見たことがないので、改めて授業参観に行ってみたいと思っています。
担任にあれもこれも求めてはいけません。
長くても1年の付き合いです。
1年間の担任の影響で大きく成績が上がったり下がったりすることはありません。
まずは子どもとたくさん話して、いざという時の居場所をつくってあげてください。
親が完璧でないのと同じで担任も完璧な人はいません。
いろんな人がいるんだと子どもは感じているでしょう。
決して親が先回りをしてはいけません。
問題を共有し、一緒に悩み考えてあげてください。
成績が良い子は親子関係が良いことが多いです。
まずは子どもの話を十分すぎるくらい聞いてあげてくださいね。
追記:息子がいじめられている!?
悲しいですが、予想が現実化してきました。
夏休みが明けて2学期が始まりました。
息子が訴えるように私に言ってきたのです。
クラスの体の大きなやんちゃな子から暴言を吐かれたり、叩かれたり、時には蹴られるらしいです。
うちの息子だけでなく、他の子にも同様のことをしているとのこと。
2学期に入ってからはまだないようですが、1学期の後半にエスカレートしてきたらしい。
低学年の頃は体の大きさが絶対です。
守ってくれるのは先生、でもチクると仕返しされるかもというのは低学年でもわかっています。
息子の話を聞いて、憤りを感じました。
担任の先生やクラスの友人の親はどこまで事実を把握しているのだろうか。
事実を知ったうえで、どのように指導していくのだろうか。
学校は治外法権です。
学校外で同様のことをすれば「傷害罪」です。
学校も保護者もそのくらいの気持ちで臨むくらいでちょうどいいでしょう。
まだ2学期が始まったばかりなのに、そのような話を聞くととても不安になりました。
まだ父親が出る場面ではないので、妻に協力してもらい情報収集をしています。
気持ちはすぐにでも担任の先生に詰め寄りたいくらいです。
担任や学校、教育委員会をあてにせず、最悪の場合は警察などの外部機関に相談できるように時系列に記録を取っています。
まあ自分たちも公立学校で、多少のいじめのような経験をしながら成長したので大人が出しゃばり過ぎてもいけません。
言いたくないことを教えてくれた息子に感謝を伝え、「絶対にパパがいるから大丈夫」と伝えておきました。
息子とのコミュニケーションと居場所は確保されているので、悪化しないことを願っています。
見守るというのは本当に難しいことですね。
追記2:ようやく1年間が無事に終わった
無事に1年間を終えることができました。
繰り返しになりますが、たとえ担任ガチャにはずれたとしても1年間で大きく成績が変わることはありません。
実際に息子もそうでした。
ただ息子がギャングエイジといわれる年齢に差し掛かることもあり、予想以上にバタバタしたのは事実です。
どこまでギャングエイジの影響なのか。
はたまたどこまで担任の影響があったのかは難しいですが、「担任は来年は男の先生がいい」と息子が言っていました。
男の担任が良くて、女の担任が悪いという訳ではなく、それぞれにメリットとデメリットがあります。
厳しくいうと、担任が女性で年配の先生だったのですが、そのメリットが全然生かせていないと感じたので、次はより良い担任に当たればと願っています。
ただこれも運次第で、厳しい環境に置かれたことで子どもが成長することもあります。
何が正解で何が不正解かはわかりませんが、子どもの命に関わる危険からは守りたいですね。
みなさまからの担任ガチャのアタリハズレのご意見ご感想があれば、気軽にコメントかメールで教えてください。
コメント
コメント一覧 (2件)
同じです。
小学2年なのですが、夏休み明けから一部の乱暴な子達が蹴ったり、叩いたり、かなり悪い言葉を言っていて、息子が学校にいくの嫌がりはじめました。先生に言っても変わらないと子供がやる気なくしてます。連絡帳で担任の先生には話してますが、あまり変化ないです
お子さまが行き渋りの様子をみせているのが心配です。
2年生でも体格に差があると言い返せず、担任の先生に報告しても仕返しをされるのではと心配するようになります。
だからこそ大人である担任の先生の出番なんですが、現在のところは変化がないみたいですね。
蹴ったり叩いたりというのは「暴行罪」でケガをすれば「傷害罪」になります。
まずはお子さまの居場所を確保して、出来事を時系列に記録しておいてください。
外部機関に証拠として提出できます。
蹴ったり叩かれている被害児童は他にいるのでしょうか。
同様の被害が出ている場合、親御さん同士で情報を共有するのもありです。
現在は連絡帳とのことですが、電話や懇談を利用して担任に直接相談してみてください。
それでも解決しないようであれば学年主任や学校長を巻き込む形も視野に入れておいてくださいね。
最悪、上記の記録を教育委員会や警察など外部機関に提出して活用してください。
蹴ったり叩いたりは小学生あるあるなのですが、大きな事件に発展することなく解決してくれればいいですね。