夏を制するものは受験を制する!
だけどさ、あれもこれもあって何をしていいか分からないよ。
高校入試、大学入試などを経験して、改めて夏休みの使い方が大切だと思いました。
中学入試をされていない多くの方は、高校入試が初めての受験になります。
夏休みの宿題、部活動、塾だけで精一杯だよ。
とてもわかります。
日々をこなしているだけで、志望校へ向けて力が付いているようには思えないわ。
その気持ちも、よく分かります。
私は大学受験に失敗して、1年間浪人をした経験や約9年間の教員生活をするなかで、少しばかり受験を乗り切るテクニックを身につけました。
限られた期間のなかで、5教科の成績を志望校レベルまで上げるためには努力だけでなく、考え方やテクニックが必要です。
考え方やテクニックを知り、努力をすれば鬼に金棒です!
独学で限界を感じた時は、無理せずプロの力を借りてくださいね。
受験勉強は「逆算」で考える
志望校は決まっていますか?
「決まっていますか?」とあえて聞いたのは、これから成績はまだまだ伸びる可能性があり、〇〇高校や△△高校を視野に入れているという状況だと思うからです。
明確に□□高校へ行きたいけど、成績がなかなか追い付かないという方もいるでしょう。
とにかく志望校であるゴールをはっきりとさせることが大切です。
ゴールが分からないのに、とにかく走れといわれても途中で嫌になっちゃいますよね。
逆にゴールが分かっているからこそ、ペース配分や踏ん張りがきくのです。
明確な志望校でなくていいので、大体、〇〇高校や△△高校に行きたいというゴールを設定しましょう。
1日の勉強時間
「1日〇時間勉強しないと合格しない」とは言い切れません。
なぜなら志望校であるゴールが人それぞれ違うので、人によって受験勉強の時間は異なるからです。
スポーツでの推薦入試や私学専願で3教科、公立なので5教科必要だとか、ゴールが違えば受験勉強の時間ややり方も変わってきます。
〇時間勉強するのが正解なのではなく、正しいやり方でアプローチすれば志望校の合格率はグッと上がります。
受験生の夏休みの過ごし方
夏休みとはいえ、夏休みの宿題が出され、引退試合までは部活動もあります。
塾の夏期講習で半日潰れることもありますよね。
夏休みの宿題
学校から出される夏休みの宿題は基礎的な問題が多いので、基礎固めに利用してください。
塾の夏期講習
夏期合宿や特別講習を行う塾があります。
- どうしても自宅では集中できない。
- 数学がどうしても苦手なんだよな。
という場合には、積極的に参加してみるのもいいでしょう。
私が中学生だった時、合宿にも特別講習にも参加しました。
環境を変えたり、苦手だった理科や数学の特別講習を受けたことで、弱点を克服することができました。
息抜きは大切!
ずっと勉強をしているとモチベーションが下がってきます。
これは誰でも起こることなんです。
いかにうまくリフレッシュして、モチベーションを保つかも受験のテクニックです。
部活動が息抜きになっていればいいですが、たまに1日何もしない日をつくることがおすすめです。
何もしないと決めた日は、単語帳すら開きません。
1日何もしないでいると、なぜか翌日いつも以上にやる気が出てくるんです。
ぜひ試してみてください!
6月からオープンスクールが始まるので、実際に志望校へ行ってみるのとリフレッシュになり、やる気も自然とわいてきますよ。
過去問の具体的な活用方法3選
とにかく受験勉強は逆算です。
まずゴールである志望校の赤本を買って、解いてみてください。
なかにはホームページ上で過去問を公開している私立中学校もありますし、公立高校でも前年度分はネットに載っています。
過去問は最低5年分は解きたいので、その時は赤本を買ってくださいね。
傾向分析
5年分ほど解いてみると、その学校の入試傾向が見えてきます。
- 記号で選択する問題が多いな。
- 1年おきに江戸時代が出題されている。
- 地理の縮尺は毎年出題されている。
傾向を知ることで、効率的に受験勉強を進めることができます。
限られた期間のなかで、公立では5教科の勉強が必要になるので、ぜひ出題傾向をつかんでください。
現在地を知る
赤本には、その年の合格最低点が書かれています。
自己採点してみて、どのくらい足りないのかを知りましょう。
現在地を知ることで、ゴールまであとどれだけ頑張ればいいかが分かります。
入試で満点を取る必要はないのです。
弱点を知る
「理科や数学はマシだけど、英語がまったくだ」という5教科のなかでの弱点。
また社会という教科のなかで、「意外と歴史はできたけど、地理が全然ダメだ」と弱点に気づくことが大切なんです。
公民はまだ現代社会までしか学習しておらず、入試でよく出題される日本国憲法や国会・内閣・裁判所の問題は解けません。
「こんな形で出題されるんだ」という感じで見ておきましょう。
夏休みは基礎固めであり、弱点の補強に時間を使ってほしいです。
塾で地理の総復習という特別講習があれば参加すればいいですし、ゆっくり時間をかけて地理の基礎問題集を解いてみるのもいいでしょう。
とにかく過去問を解いて傾向と弱点が分かれば、その範囲を繰り返し復習してください。
できた問題は、もう復習する必要はありません。
短期的に成績を上げたいなら「社会」をやろう!
とにかく社会では、夏休みに地理と歴史の復習に力を注いでください。
できれば問題集で、地理と歴史のすべての範囲を復習できれば理想です。
他教科の勉強もあるので社会にあまり時間をさけないという方は、過去問を解いて見つけたよく出題される範囲や自分の弱点を中心にやってみてください。
このやり方は社会に限らず、他教科でも応用できます。
やみくもにやるのではなく、志望校でよく出題される範囲や自分の弱点を中心に復習すれば効率的に受験勉強ができますよ。
英語・数学・国語の3教科は大切ですが、社会って意外と追い込みがきく教科なんです!
英語や数学は階段を一段ずつ上るように、基礎がわかっていないと応用問題が解けません。
ところが社会は地理・歴史・公民と分野が分かれ、さらに鎌倉、室町、安土桃山と時代が分かれています。
もちろん流れをつかんだ方がいいですが、最悪、鎌倉時代が分からなくても室町時代の問題が解けるのが社会なんです。
これからでも間に合うとしたら夏休みから社会を勉強することをおすすめします!
短期間で成績が伸びやすい教科であり、最後の最後に覚えた単語が入試で出題されることもあるからです。
実際、3年生になってから社会を頑張って、2~3学期にグッと成績が上がり、「入試で社会が武器になりました」とたくさんの教え子から嬉しい声を聞きました。
まとめ
すぐに結果が出なくても決して焦らないで!
塾や自分で勉強したことが結果として出てくる時間は人によって異なります。
夏休み明けにすぐ出てくる人もいれば、入試直前になってグッと結果が出てくる場合があります。
実際私は後者で、人より遅れて入試直前になって模試の結果が急上昇した経験があります。
勉強をして知識をインプットしても、頭のなかで熟成される期間が人それぞれ違います。
インプットされていないのではなく、熟成されアウトプットされるまでの時間が異なるのです。
だから、すぐに結果に表れなくても、「今は頭のなかで熟成しているんだ」と言い聞かせてください。
とにかく受験勉強は逆算です!
3年生の夏休みには、まず過去問を解きましょう。
そこで出題傾向と自分の弱点を知ることです。
夏休みは、傾向と弱点に基づいた復習ができると合格率はグッと上がります。
勉強したからといってすぐに結果が出るとは限りませんが、夏に頑張って失敗した人は見たことありません。
このブログでも勉強のやり方や、実際に公立中学校で使用した定期テスト・実力テストの過去問をnoteで発信して、みなさんと一緒に受験を乗り越えたいと思っています。
noteの過去問のリンクを下に貼っておきます。
模範解答と解説を付けてあるので、ぜひチャレンジしてみてください。
プロの力を借りよう!
独学で限界を感じた時は塾や家庭教師などプロの力を借りましょう。
私の時代は塾に通うしか選択肢がありませんでしたが、現在ではネットを利用して自宅にいながらプロの授業やアドバイスを受けることが可能になりました。
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社会だけでなく、5教科の授業がいつでも繰り返し受けられるのは魅力です。
特に社会では、入試でも必ず出題されるようになった記述、資料を読み取る思考力を問う問題にも丁寧に対応しています。
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