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【書く瞑想】うつ病歴20年が写経を1ヶ月続けてみた効果【般若心経】

タッド先生

写経を始めました。

現在、1ヶ月継続しています。

写経ってどんな効果があるの?

うつ病に効果があるの?

簡単?

宗教色が強い感じがする。

僕自身も同じような疑問を持っていました。

結論からいうと、始めて良かったです

例年より寒い冬のせいか、昨年の秋まで続けていたウォーキングができなくなりました。

そして昨年の同じ時期より、うつ病が悪化してしまいました。

ウォーキングもできない。

ブログも書けない。

好きだった読書すら苦痛になってきた。

そしてオミクロン株の感染拡大で、ものすごい「孤立」を感じた。

そのなかで始めたのが写経です。

時間の経つのが早い。

達成感がある。

自己洞察力が高くなった。つまり、自分の体調やメンタルの変化に気づきやすくなった。

では、写経を始めたきっかけ、実践報告、効果、気をつけている点をまとめていきます。

ではスタート!

目次

写経を始めたきっかけ

うつ病が再発して3年、体調が最悪

うつ病が再発して3年が経とうとしています。

体調に波はありながらも少しずつ回復してきました。

ところが今年の冬、いつもになくメンタルの調子が悪化しました。

原因は不明です。

新型コロナウィルス下の生活も長いですし、昨年の冬と比べて寒かったです。

いつもできていたことが、できなくなりました。

ただ調子が良い時は、読書をしたりYouTubeを見ていました。

4人の答えが一つになったのが「写経」だった

泉谷閑示

精神科医の泉谷閑示氏によると、うつ病は、頭の独裁政治に対しての心と身体のストライキだ。

「頭」ではなく「心」や「身体」の声に従いなさい。

確かに頭でっかちなところがあったので、心の声に従うようにしました。

養老孟子

養老孟子氏も、著書のなかで、田舎と都会を参勤交代しなさい。

そして自然に触れ、自然である身体を使いなさい。

「先生、自然に触れたらどうなりますか?」とよく質問されると、

養老氏は、「ただやりなさい!」と答えるそうです。

西洋哲学と違って、東洋哲学では、頭や言葉で理解しただけでは、真理にたどり着いたといえません。

「体得する」というように、実践を通じて真理を知ることが大切なのではと思いました。

大愚和尚

YouTubeで大愚和尚が悩み相談に答えている動画を見ました。

ある女性は重い病気で働けず、毎日苦しい日々を送られているとの相談でした。

大愚和尚の回答は、毎日、般若心経を写経してください。

難しいのであれば、読経するだけもかまいません。

そして書かれた写経の用紙をお寺に送ってもらえれば、仏様の前で読経します。

「生きた証」を残してください。

「生きた証」か、体調によってできることは異なるけど、現在の自分のできる範囲でやってみようと思いました。

自分

今年の目標は、「無駄を楽しむ!」にしました。

ここでいう「無駄」とは、僕自身が無駄だと思うことで、世間一般の無駄とは異なります。

「有意義」や「コスパ」など、合理性を追求し過ぎた結果、うつ病になったと気づきました。

今年は、僕自身が思う一見、無駄に見えることを、あえてやってみようと思ったのです。

写経は無駄ではありません。

ただ写経することで、現実的には一銭の価値も生み出しません。

でも、ただ実践することとして写経を始めました。

やってみた

宗教色について

ちなみに僕は浄土真宗なので、「般若心経」は唱えません。

宗教色が強いと感じる方は、別に聖書でも、他の経典でも構わないと思います。

ただ写経するのに、262字(260字)の般若心経が適当だったのです。

写経の始め方と流れ

Amazonで、写経用紙と筆ペンを購入すれば、すぐに始めることができます。

写経用紙はA3サイズで、なぞり書きタイプです。

2枚重ねて書く必要はありません。

計算してみると、1枚約30円です。

最初は高いと思いましたが、効果を考えると安く感じました。

詳しくは効果で書いています。

般若心経262字(260字)を書き上げるのに、約2時間かかります。

実質、書いている時間だけで2時間です。

休憩をはさめば、もっと時間がかかります。

慣れれば、もう少し短くなるのかもしれません。

書き上げた後は、YouTubeで般若心経を読経して終わります。

実践報告

1~10日目

始めたばかりの頃は、とても新鮮な感じがしました。

少しだけ書道は習っていましたが、筆を本格的に持つのは小学生以来30年ぶりでした。

筆ペンの扱いに苦戦して、書き上げました。

11~20日目

だんだん筆ペンの使い方がうまくなってきたのが、自分でも分かってきます。

ところが問題発生!

12日目頃にひどく背中が痛くなってきました。

そしてその原因が写経だと分かったのです。

だからといって止める訳にもいかず、試行錯誤しました。

そこで導入したのが「正座用いす」です。

机といすであれば負担は少ないですが、正座すると負担が大きかったです。

ヨガのように深い呼吸を意識して、痛い背中に酸素を送り届けるイメージを持ちました。

約2時間書き続けるのではなく、しんどくなれば適度に休憩をはさむことにもしました。

21~30日目

20日を超えると、良い意味で写経が日常になりました。

ある日、いつもの違う筆ペンを使ってみると、手が疲れました。

まだまだ弘法筆を選ばずとはいきませんね。

なんだかんだで続けていると、昨年11月に予約していたカウンセリングの初診案内が来ました。

待っていれば長いですが、何かをしていると時間が経つのも早く感じますね。

効果

タッド先生

僕は効果を求めて写経をしていません。

「求める」ということ自体が、執着なので、ただ書くことだけを意識しています

ただ結果として、このような効果がありました。

自信・達成感を得られる

書き終えて、読経するとTwitterでつぶやいています。

目的を持ってしたことではないですが、ここまで続くと小さな自信になります。

続かなくても、1日に262字(260字)を書き上げると達成感がありますよ。

自己洞察力が高くなった

自己洞察力とは、自分の体調やメンタルの調子をできるだけ正確に知る力です。

大体、うつ病になる人は、「まだ大丈夫だ」と自分の体調などを正確に判断できていません。

写経を始めると、すぐに今日の体調やメンタルの調子が分かります

また262字(260字)のなかでも、変化します。

メンタルの調子は、すぐに字に現れるからです。

自己洞察力が上がれば、うつ病の治療にも役立ちますね。

時間が経つのが早くなった

うつ病の療養中は時間が経つのが遅い気がします。

特に現在までできたことができなくなったり、楽しくなくなったりするとなおさらです。

コロナで外出で思うように外出できない。

寒いので現在までできた運動ができなくなった。

同じ1日でも、しんどい1日は長く感じますよね。

少なくても2時間は写経にかかるとすると、時間の経つのも早いですし、達成感も得られれば良い時間つぶしになります。

字が上手になった!?

上手になる気はありませんが、書いているうちに少しは上手になった気がします。

費用

写経用紙1枚が約30円と高く感じましたが、筆ペンのインクカートリッジは、用紙5枚につき1本のペースでなくなります。

そりゃ宛名書きではなく、2時間かけて書いていればなくなりますよね。

3本セットで200円弱です。

これは購入金額にかかわらず送料無料のヨドバシ.comがおすすめです!

用紙は高く感じましたが、これだけの効果があれば1日30円は安いものです。

気をつけている点

字の上手さを気にせず書く

太くなった、細くなった。

上手に書けなかったことを気にせず、次の文字へ移ります。

別に書き殴っている訳ではありませんが、丁寧に書いたつもりでも、上手に書けなかった場合は、気にせず次の文字に移りましょう。

呼吸を意識する

タイトルで「書く瞑想」と書いた所以です。

10日目までは筆先に意識を向けていましたが、背中が痛くなってからは、瞑想やヨガのように、深い呼吸を意識して書くようになりました。

痛い背中に酸素を送り届けるイメージです。

痛みがなくても、意識して深い呼吸をすることで、自然と心が落ち着いてきます。

ふと気がつくと、上手に書こうと呼吸が浅くなったり、止まっている場合もあります。

休憩を入れる

始めたばかりの頃は2時間ぶっ続けで書いていました。

できればそうした方が集中力も向上するのでしょうが、長く続けるのであれば、適度に休憩をはさんだ方が指や腕、背中が痛くならずに書き上げることができますよ。

雑念への対処法

まるで瞑想のようです。

262字(260字)書いている間、旅に出たような感じがします。

文字を書いているのに、頭のなかにさまざまなことが浮かんでは消えます。

瞑想のように、浮かんできた考えを肯定も否定もせず、ただ眺めます。

その時に深く呼吸を意識して、文字を書くことへ意識を向けていくようにしています。

書く瞑想と表現しましたが、写経は過去の記憶や未来の想像ではなく、「今ここ」集中するマインドフルネスの一種なのです。

マインドフルネスはメンタルヘルスに大変重要だと言われています。

以下のサイトに解説されていますので、ご参考になさってください。

まとめ

うつ病歴20年の僕が写経を始めたきっかけは、一見無駄なことをしてみるということでした。

写経は決して無駄ではありません。

やれば儲かるとか、役に立つという目的を考えずに、ただ実践することを第一に考えました。

なので字が上手になるかもなども考えません。

ただ書くだけです

求めていた訳ではないですが、継続した結果として得られた効果がありました。

一番大きかったのが、「自己洞察力」が高まったことです。

うつ病になるような人は、無理していることに気づいていません。

写経を始めてから、日々の体調の変化に敏感になりました

写経は寒くても屋内でできます。

また手軽に一人で実践できるのが、コロナ禍には助かりますね。

最後に写経は身体を使うアウトプットです。

うつ病の療養中は、体力や気力も限られています。

思うように行動できず、1日が長いと感じることが多いですよね。

2時間写経すれば、時間が経つのが早く感じますし、達成感を得られます。

書き上げた1枚1枚が「生きた証」として積み重なれば、「生きる」ということを実感できるのかもしれません。

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この記事を書いた人

名前:タッド先生

関西在住のアラフォー男。

同志社大学卒業。

元公立中学校教師。

既婚、1児の父。

うつ病で退職を余儀なくされ、より良い生き方を模索しています。

約9年間の公立中学校勤務の経験から、子育ての悩み、成績の上げ方の工夫など教育全般について発信しています。

ご意見やご要望などあれば、コメントかメールでお気軽にお知らせください。

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